日常的にiPadを使っている場合、「寿命はどれくらいなのか」「使えなくなる前に買い替えるとしたら、いつ頃が良いのか」など、考えたことがある人は多いのではないでしょうか。そこで、本記事ではさまざまな角度からiPadの寿命や買い替えるベストタイミングについて解説します。本記事を参考にして、iPadの買い替え時期に備えましょう。
iPadの耐用年数から見た買い替え時期
製品にはそれぞれ耐用年数というものがあります。そこで、次からiPadの耐用年数から見た買い替え時期について解説していきます。
Apple社が想定する耐用年数から見た買い替え時期
Apple社が想定しているiPadの耐用年数は3年です。この年数はモデルケースから消費電力を測定して、使用パターンや使用データから導き出したものです。ただし、耐用年数とは想定される使用期間のことで、iPadが使えなくなるまでの年数という意味ではありません。実際には3年以上使われることがほとんどです。多くの場合、iPadは1人目の所有者が使って終わりにはなりません。たとえば、ユーザーからユーザーへ譲り渡したり、フリマアプリや中古販売店などで売られたり、Apple社によって回収されたりするケースがほとんどです。1人目の所有者が買い替える時期が3年経過時であると考えるとよいでしょう。
タブレットの法定耐用年数から見た買い替え時期
国税庁では、公式ホームページにて確定申告用に減価償却資産の法定耐用年数を示しています。法定耐用年数とは、本来の用途用法を守った場合に継続して使うことができる年数のことです。器具や備品によって、耐用年数は異なります。たとえば、10万円未満の電子計算機、パーソナルコンピュータの場合は、法定耐用年数は4年です。
一方、10万円以上20万円未満の減価償却資産の場合は、購入したときにいっぺんに減価償却をすることはありません。「取得した金額の3分の1ずつを3年間」という具合に分割して、必要経費として計上していきます。ということは、減価償却資産は使用期間を3年間とみなして計算していることになります。ちなみに、国税庁が示している法定耐用年数を超えてしまうと、確定申告時に経費として計上することができません。以上のことから、減価償却資産の場合は、買い替え時期は3~4年経過時と考えるといいでしょう。
iPadのバッテリー寿命から見た買い替え時期
そもそもiPadのバッテリーはフル充電を1000回繰り返したとしても、本来のバッテリー容量の80%は保つことができるように作られています。さらに、バッテリーの調子が悪くなった場合、Apple社が保証してくれる期間は1年間です。また、「AppleCare+」に加入している人は、本来のバッテリー容量の80%以下になった場合、バッテリー交換を無償でしてもらうことが可能です。ただし、普通に使用していてバッテリーの性能が損なわれた場合は無償交換の対象外になります。「iPadのバッテリーのフル充電を1日1回行う」という状況を仮に設定すると、買い替え時期はおよそ3年経過したときになるでしょう。
iPadのサポート期間から見た買い替え時期
Apple社では自社製品に対してサポート期間を設定しています。そこで、次からiPadのサポート期間から見た買い替え時期について解説しましょう。
iPadOSのサポート期間から見た買い替え時期
iPadOSでは1年1回程度、大規模なアップデートを行っています。こうしたアップデートはiPadOSのセキュリティを向上させたり新しい機能を追加したりすることが目的です。使えるようにするためにはダウンロードを行う必要があります。しかし、ダウンロードする際は、新しい機能に対応可能なスペックがなければなりません。古いスペックの場合、新しい機能に対応ができないため、サポートの対象外になってしまいます。iPadOSのサポート対象外となるモデルは3年~5年経過したものです。ただし、7年以上経過してから対象外になったモデルもあるため、例外はあると考えておきましょう。こうしたiPadOSのサポート期間から推定して、買い替え時期は5年経過後と考えるとよいでしょう。
iPadの修理対応期間から見た買い替え時期
Apple社では自社の製品を2つに分けて、それぞれに修理期間を設けています。1つ目はビンテージ製品です。販売店への供給を停止した日から5年以上7年未満の製品を指します。2つ目はオブソリート製品です。販売店への供給を停止した日から7年以上が経過した製品を指します。どちらの製品も販売店への供給を停止した日が目安になっています。
しかし、実は、Apple社では公式に供給停止日の発表を行っていません。そのため、販売店への供給を停止した日は、次の機種が発売された時期ではないかと推測されます。そのため、次の機種が発売された時期から5年、または7年経過した後、修理の対象外になると考えるとよいでしょう。修理の対象外となるタイミングを買い替え時期と考えれば、次の機種が出てから5~7年後ということになります。
中古への買い替えはサポート期間も考慮しよう
iPadの買い替え時期の目安は3~5年です。中古のiPadに買い替えるのであれば、目安となる年数に加えてOSや修理のサポート期間も考慮したほうがよいでしょう。ただし、一口に中古といっても、状態が良い製品から悪い製品までさまざまです。おすすめは良い状態の中古iPadが揃っている「セカハン」です。ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。