iPhoneの購入をする際に、さまざまな作業をするときの処理能力に大きく関わる「CPU」は重要チェックポイントです。CPUについてあらかじめ理解していれば、自分に合ったiPhoneも探しやすくなります。そこで、本記事ではiPhoneに搭載されているCPUについての概要、ベンチマークの比較などをしたうえで、CPUを考慮したおすすめのiPhoneの機種を紹介します。
目次
iPhoneのCPUの役割とは
CPUとは「Central Processing Unit」の頭文字をとった言葉で、日本語では中央演算処理装置と訳されています。iPhone以外にも、パソコンなど精密機器にはCPUが搭載されており、たとえるならば人間の脳です。CPUの性能が良いほど多くの作業ができるようになります。iPhoneの基本的な動作はCPUによって制御されており、データ処理も代表的な役割のひとつです。そのため、CPUの性能が良いと、アプリの起動や動画視聴、ネットワークサーフィンといった操作も快適に行えます。説明書などを見ると、プロセッサと表現されているケースも多いです。
一般的なスマホの場合、CPUメーカーが作ったものを搭載しています。しかし、iPhoneの場合はAppleが自社開発したCPUを搭載しているのが特徴です。CPUはコア、クロック周波数をチェックすることでも性能を判断できます。コアとはCPUの核ともいうべき部分で、コアの数が多いものほど処理スピードが速くなるのが特徴です。クロック周波数も処理スピードに関わる部分で、こちらはHz(ヘルツ)で表示されています。ヘルツの数字が大きいほど処理スピードが速いといえます。
iPhoneに搭載されているCPUの概要
iPhone搭載のCPUは「Aシリーズ」と呼ばれています。Appleによって独自開発されているものです。Aシリーズが搭載される前までは他社製のものを組み込んでおり、Aシリーズが初めてiPhoneに搭載されるようになったのはiPhone4でした。これによってiPhoneの重要な部分はすべてAppleの自社製になっています。
Aシリーズは非常にシンプルで、Aの数字が大きいほど性能が良いと判断することが可能です。たとえば、「A12」より「A13」のほうが性能が良いCPUが搭載されていることがわかります。2022年の現行モデルのなかで最新のものはiPhone14ですが、こちらのCPUは「A16 Bionic」が搭載されており、非常に快適に作業ができるものといえるでしょう。
古すぎるCPUの場合、iOSのサポート対象外になっていることも多いため、購入するのであればCPUが「A9」以降の機種を選ぶのがおすすめです。A9チップ搭載のiPhoneの機種は「iPhone SE」や「iPhone 6S」などが挙げられます。基本的に、新しい機種のiPhoneほどCPUの性能も高いと考えておきましょう。
iPhoneのCPUのベンチマーク比較
ベンチマークとは、iPhoneのCPUを同じシリーズで比較した場合の差を数字化したものです。つまり、CPUの性能が高いiPhoneを欲しい場合にはベンチマークに注目をすることが必須といえます。ただ、ベンチマークの結果自体は日々更新されており、厳密な比較ができるものというよりあくまでも目安と考えておくのがよいでしょう。最新のベンチマークのスコアについては「Geekbench」に詳細な数字が記載されているので参考にしてください。「Geekbench」はさまざまなデバイスに対応しているベンチマークの計測ができるソフトです。パソコンで閲覧できるほか、アプリもあります。
最新モデルの「iPhone14 Pro」のベンチマークは1874、過去モデルの「iPhone6」は306となっており、約6倍もスコアに差があります。また、第3世代の「iPhone SE」のベンチマークは1722ですが、こちらも最新モデルのiPhone14 Proとは150前後のスコア差です。スペック表を見てAシリーズを見るだけではよくわからないという場合は、ベンチマークで比較をするとより理解しやすくなります。
iPhoneのCPUを考えたときのおすすめ機種は?
iPhoneのCPUは最新モデルほど性能が良いですが、その分値段も高くなっています。iPhoneは次々と新しいモデルが登場しており、常に最新モデルを追おうとすれば、大金をかけなければなりません。そのため、値段と性能のバランスがとれているiPhoneを選択するのもひとつの方法でしょう。そこで、おすすめなのが「iPhone8」シリーズです。iPhone8シリーズのCPUはA11 Bionicで、ベンチマークはiPhone8が906、iPhone8 Plusが912となっています。前モデルがiPhone7やiPhone7 Plus(CPUはA10 Fusion)ですが、ベンチマークはそれぞれ718と721です。販売時期が近くても、iPhone8シリーズはベンチマークがぐんと高くなっています。
iPhone8は過去モデルではありますが、使いやすく、中古品であれば値段も手頃で手に入れやすいです。A11 BionicについてはiPhone Xにも搭載されているため、性能と値段を比較したうえでiPhone8シリーズより新しいものを選ぶのであれば、iPhone Xを選ぶのもよいでしょう。しかも、iPhone XはiPhone8 Plusと比較してサイズが小さいですが、ディスプレイは大きめとなっています。こういった点も比べて使いやすいほうを選ぶのがおすすめです。
セカハンでコストパフォーマンスに優れた優良端末を探してみよう
iPhoneを選ぶ際にデザインや機能性を重視するのもよいですが、使い勝手を考えるのであればCPUにも注目しましょう。CPUは古すぎるとiOSのサポートを受けられなくなる可能性があるため、その点も確認が必要です。SECOND HAND(セカハン)では徹底した検品をしたうえで販売しており、アフターサービスも万全の中古端末がさまざま取り揃えられています。今回おすすめしたiPhone8シリーズもそのひとつです。興味がある場合はチェックしてみてください。