iPhone SEの買取価格が、端末ごとにあまりにも違うことを不思議に思っている人もいるでしょう。しかし、なぜそんなに違いがあるのか、具体的に知っている人は少ないかもしれません。そこで今回は、なぜiPhone SEの買取価格に大きな差があるのかを、詳しく解説していきます。また、iPhone SEを比較する方法も具体的に紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
iPhone SEの買取価格差が大きく感じられる理由
iPhone SEの買取価格差が大きく感じられるのは、おもに「世代」と「デザイン」の2つが原因です。この章では、なぜそれが原因となるのかを、詳しく解説していきます。
iPhone SEには3つの世代があるため
iPhone SEには、第1世代から第3世代まで、3つの世代があります。そして、これがiPhone SEの買取価格差が大きく感じられる理由の1つです。というのも、中古市場では「iPhone SE」とだけ記載されることが多く、何世代目の機種なのかがわかりにくいからなのです。それぞれのiPhone SEは、第1世代は2016年3月、第2世代は2020年4月、そして第3世代は2022年3月に発売されています。そして、第1世代は2018年9月にApple Storeでの販売も、OSのサポートも終了しているのです。買取価格に大きな差があるのも、当然といえるでしょう。
2世代と3世代のデザインが似ているから
iPhone SEの第2世代と第3世代のデザインが似ていることも、買取価格差が大きく感じられる理由の1つです。そのうえ、画面サイズも同じで重量もほぼ変わらないため、写真などを見ただけでは簡単に区別できません。そのため、ただiPhone SEと書かれているだけだと、価格の違いに疑問を感じるのも当然でしょう。なにしろ、第3世代の買取価格は、通常、第2世代の約2倍もあるのです。
iPhone SEの第2世代と第3世代の違いは、搭載チップと5G通信に対応しているかどうかくらいとされています。第2世代と第3世代のスペックの違いについては、次章で詳しく紹介します。
iPhone SEの買取価格を比較する方法
iPhone SEは見た目で判断するのが難しいため、買取価格を比較する方法を知っておくと価格の違いにも納得できるでしょう。iPhone SEの買取価格を比較するには、「スペック」「搭載チップとiOS」「容量」の3つが有効です。
【スペックでの比較】
世代 | 画面サイズ | 画面解像度 | カメラのズーム性能 | 認証方式 | 通信方式 |
---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 4インチ | 326ppi | 最大3倍のデジタルズーム | Touch ID(指紋認証) | 4G通信 |
第2世代 | 4.7インチ | 326ppi | 最大3倍デジタルズーム | Touch ID(指紋認証) | 4G通信 |
第3世代 | 4.7インチ | 326ppi | 最大3倍デジタルズーム | Touch ID(指紋認証) | 4G/5G |
スペックでは、第1世代の画面サイズはほかの世代と比べて明らかに小ぶりなので、買取価格の違いはすぐに比較可能です。しかし、第2世代と第3世代は、見かけ上の違いはありません。そのため、スペックの違いで第2世代と第3世代の買取価格を比較するには、通信方式が5G通信へ対応しているかどうかを知ることが必要です。
【搭載チップやiOSでの比較】
世代 | 搭載チップ | iOSバージョン |
---|---|---|
第1世代 | A9 | 11 |
第2世代 | A13 Bionic | 15 |
第3世代 | A15 Bionic | 16 |
以上のように、搭載チップやiOSのバージョンがわかれば、iPhone SEの世代による価格の違いは容易に比較できます。
【容量による比較】
第1世代には16GBと32GB、そして64GBと128GBの4種類の容量があり、第2・第3世代の容量は、64GBと128GB、そして256GBの3種類です。iPhone SEの価格は、容量が多いほど高くなる傾向があります。そのため、買取価格を比較する場合は、同じ容量同士での比較が基本です。たとえば、ある中古スマホ専門店で第2世代の同じ容量同士を比較すると、買取価格は以下のようになっています。
容量 | 状態 | 価格 |
---|---|---|
64GB | 良品 | 1万3860円 |
傷あり | 1万1880円 | |
128GB | 良品 | 1万5840円 |
傷あり | 1万2870円 | |
256GB | 良品 | 1万7820円 |
傷あり | 1万4850円 |
iPhone SEの下取り価格は?
実際のiPhone SEの下取り価格はどのくらいなのか、興味のある人も多いでしょう。そこで、この章では「Apple Store」「docomo」「au」「SoftBank」での下取り価格を比較していきます。
Apple Store | docomo | au | SoftBank | |
---|---|---|---|---|
第3世代 | 最大29000円 | 取り扱いなし | 取り扱いなし | 取り扱いなし |
第2世代 | 最大19000円 |
【良品】 【画面割れ品】 【機能不良品】 |
【良品】 【破損品】 |
【良品】 【破損品】 |
第1世代 | 取り扱いなし |
【良品】 【画面割れ品】 |
【良品】 【破損品】 |
【良品】 【破損品】 |
【Apple Storeでの下取り】
Apple Storeでは、最新機種の購入時に限って、直前に使っていた機種の下取りができます。そして、下取りは購入機種代金値引きに限られているのが特徴です。また、第1世代は下取りされていません。
・第3世代:最大2万9000円
・第2世代:最大1万9000円
なお、Apple Storeでは容量による違いは明記されていません。
【docomoでの下取り】
docomoでは、第3世代は下取りされていません。
・第2世代:良品64GB(1万5000円)・128GB(1万6000円)・256GB(1万7000円)
:画面割れ品64GB(4500円)・128GB(4800円)・256GB(5100円)
:機能不良品64GB(1500円)・128GB(1800円)・256GB(2300円)
・第1世代:良品16・32・64・128GB(すべてにおいて1000円)
:画面割れ品16・32・64・128GB(すべてにおいて300円)
:機能不良品取り扱いなし
【auでの下取り】
auでの下取り価格はポイントとして取り扱われます。また、auでも第3世代は下取りされていません。
・第2世代:良品64GB(1万450円相当)・128GB(1万1000円相当)・256GB(1万1550円相当)
:破損品64GB(2750円相当)・128GB(3300円相当)・256GB(3300円相当)
・第1世代:良品16・32・64・128GB(すべてにおいて2200円相当)
:破損品16・32・64・128GB(すべてにおいて550円相当)
【SoftBankでの下取り】
SoftBankでの下取りは、PayPayポイントまたは購入機種代金値引きに限られます。また、SoftBankでも第3世代は下取りされていません。
・第2世代:良品1万2000円相当
:破損品3600円相当
・第1世代:良品2400円相当
:破損品720円相当
なお、SoftBankでは容量による違いは明記されていません。
中古市場では第3世代も安く買える
旧機種のiPhone SEを下取りに出して、新しいiPhone SEとの買い替えを考えている方もいるでしょう。しかし、iPhone SEは、すでに第3世代も中古市場に出回っています。それなら、程度のよい中古の第3世代を探すのもよい方法といえるでしょう。セカハンなら、質の良いiPhoneが揃っているうえに、アフターサービスも充実していると評判です。iPhone SEの中古なら、まずはセカハンで探してみてはいかがでしょうか。