Apple社のiPhoneは世界的に人気がある機種で、スマートフォンの中でも高額です。その一方、新モデルの登場をきっかけに、旧モデル機種は型落ちとなって、価値が下がる傾向にあるので、買い換えのために中古品を下取りに出す際には、得するタイミングを見計らうことが重要になるのです。本記事では、代表的なiPhoneのモデル別の下取り価格推移を紹介しつつ、一番高く売れるタイミングについても解説します。
iPhone下取り価格の推移
新しいiPhoneに機種変更するなら、下取り価格がどう変化しているかも確認しておきたいところです。下取り価格が高ければ高いほど、実質的に新機種を安く買えるからです。ここでは、2021年にリリースされた「iPhone 13」から、2019年リリースの「iPhone 11」まで、NTTドコモ・au・Softbankの下取り価格の推移について詳しく説明していきます。
iPhone 13シリーズ
2021年秋季に発売開始された「iPhone 13」シリーズには、通常版とPro・Pro Maxの3機種があり、メモリの容量ごとでもそれぞれ下取りの価格帯が異なります。メモリ128GBの良品の場合、Apple公式では2022年9月16日(iPhone 14発売時点)において「iPhone 13」を5万2000円、「iPhone 13 Pro」を7万5000円、「iPhone 13 Pro Max」を8万8000円で下取りしていました。また、2022年12月の時点では「iPhone 13」を5万4000円、「iPhone 13 Pro」を7万6000円、「iPhone 13 Pro Max」を8万9000円で下取りしていました。
■Apple(128GB/良品の場合)
そして、2023年2月時点において、NTTドコモでは「iPhone 13」を6万7000円、「iPhone 13 Pro」を8万8000円、「iPhone 13 Pro Max」を9万7000円で下取りしています。同じくauでは、それぞれ4万4550円、5万1150円、5万5000円が下取りの価格です。ソフトバンクの場合は、それぞれ4万4400円、5万5200円、5万8800円で下取りしています。
■docomo/au/SoftBank(128GB/良品の場合)
全般的にNTTドコモでは下取り価格が上昇傾向にありますが、auとソフトバンクでは下降傾向にあることがわかるでしょう。auとソフトバンクで比較したとき、ソフトバンクの方が下取り価格がやや高めといえそうです。ただし、ソフトバンクではメモリの容量を問わず統一価格で下取りしている点に注意しなければなりません。メモリ容量が256GB以上になるとauの方が有利となっています。
iPhone 12シリーズ
2020年秋季に発売開始された「iPhone 12」シリーズも、通常版とPro・Pro Maxの3機種があり、メモリの容量ごとでもそれぞれ下取りの価格帯が異なります。メモリ128GBの良品の場合、Apple公式では2022年5月末時点で、「iPhone 12」を5万1000円、「iPhone 12 Pro」を6万5000円、「iPhone 12 Pro Max」を7万3000円で下取りしていました。また、2022年9月16日(iPhone14発売時点)では「iPhone 12」を4万5000円、「iPhone 12 Pro」を5万9400円、「iPhone 12 Pro Max」を6万9000円で下取りした実績があります。2022年12月の時点ですと「iPhone 12」を4万4000円、「iPhone 12 Pro」を5万8400円、「iPhone 12 Pro Max」を6万7000円で下取りしていました。
■Apple(128GB/良品の場合)
そして、2023年2月時点において、NTTドコモでは「iPhone 12」を5万4000円、「iPhone 12 Pro」も5万4000円、「iPhone 12 Pro Max」を5万6000円で下取りしています。同じくauでは、それぞれ3万7400円、4万5100円、4万8400円が下取りの価格です。ソフトバンクの場合は、それぞれ3万7200円、4万8000円、5万1600円で下取りしています。
■docomo/au/SoftBank(128GB/良品の場合)
やはりNTTドコモで上昇傾向、auとソフトバンクでは下降傾向にあるようです。しかし、ドコモでは3機種ともほぼ差がないことが特徴的といえます。また、auよりソフトバンクの方がやや高めの下取り価格ですが、ソフトバンクではメモリの容量を問わず統一価格で下取りしている点を考慮すべきです。
iPhone 11シリーズ
2019年秋季に発売開始された「iPhone 11」シリーズも、通常版とPro・Pro Maxの3機種があり、メモリの容量ごとでもそれぞれ下取りの価格帯が異なります。メモリ256GBの良品の場合、Apple公式では2022年5月末時点で、「iPhone 11」を4万3400円、「iPhone 11 Pro」を4万5400円、「iPhone 11 Pro Max」を5万4400円で下取りしていました。また、2022年9月16日(iPhone14発売時点)では「iPhone 11」を3万4000円、「iPhone 11 Pro」を3万9000円、「iPhone 11 Pro Max」を5万1000円で下取りした実績があります。2022年12月の時点ですと「iPhone 11」を3万6000円、「iPhone 11 Pro」を3万8000円、「iPhone 11 Pro Max」を4万7000円で下取りしていました。
■Apple(256GB/良品の場合)
2023年2月時点において、NTTドコモでは「iPhone 11」を2万7000円、「iPhone 11 Pro」を3万1000円、「iPhone 11 Pro Max」を4万円で下取りしています。同じくauでは、それぞれ1万6500円、2万900円、2万2550円が下取りの価格です。ソフトバンクの場合は、それぞれ1万9200円、3万3600円、3万7200円で下取りしています。
■docomo/au/SoftBank(256GB/良品の場合)
キャリア3社ともに下降傾向ですが、NTTドコモでやや高めの値付けをされていることがわかります。ここでもauよりソフトバンクの方がやや高めの下取り価格を設定していますが、やはりソフトバンクでは統一価格で下取りしているのが特徴です。メモリ容量によってはauの方が有利になるケースもあります。
iPhoneの下取り価格が高くなるのはいつ?
以上で紹介してきたように、Apple公式のほか、携帯キャリア各社でも下取りを実施しています。ただし、時期によって下取り価格が変動しているので、お手持ちのiPhoneをできるだけ高く売りたければ、タイミングこそが重要なのです。ここからは、最適なタイミングを見計らうためのヒントについて紹介します。
2~3月の需要が高まる時期
2~3月は学校の卒業や引っ越しを控えたシーズンであり、新生活が始まるタイミングです。つまり、iPhoneの買い替え需要が高まる時期でもあるため、各社がキャンペーンを実施することもあり、下取り価格も上昇しやすくなります。需要が高まりそうと判断したら、このタイミングより少し前から査定してもらうのがポイントです。
Appleの値上げがあったとき
たとえば、2022年の夏にAppleは当時のiPhone現行モデルの値上げをおこないました。それと連動して、iPhoneの中古市場も値上がりしたことがあります。円安や半導体不足など、さまざまな要因で値上がりが起きることを知っておきましょう。
iPhoneを売るべきでないタイミングは?
iPhoneを売ると不利になりやすいのは9~10月です。なぜなら毎年iPhoneの新モデルが登場する時期で、多くの買い替え需要が発生するからです。つまり、多くの中古品が世の中に溢れやすくなるので、旧モデルが軒並み値下がりし、下取りも安くなる傾向にあります。ただし、新品の型落ちモデルも安くなるため、最新機種にこだわらなければ9~10月も有利な時期です。総合的な状況を考えに入れながら、下取り時期を検討するようにしましょう。
下取り価格の推移から売るタイミングを見極めよう
iPhoneの下取り価格は、毎年9月に下がりやすく3月に上がりやすいのが一般的な傾向です。ただし、中古市場の値動きは需要と供給だけでなく、円安や半導体不足などの要因でも変動します。できるだけ高額で下取りしてもらえるよう、定期的に価格の推移を確認しておきましょう。また、iPhoneは中古品の買取業者で一度現金に換えた方が有利になるケースもあります。下取りだけでなく買い取りも選択肢に入れてはいかがでしょうか。