「白ロムとは一体何なのか…？」
この記事では白ロムについて詳しく解説します。先に結論から伝えると、白ロムとはSIMカードが挿入されていない状態のスマホ端末のことを指します。
スマホの購入を検討している方はもちろん、これから白ロムのスマホ購入を検討している方にも参考になる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
スマホの白ロムとは？
白ロムとは、先述の通りSIMカードが入っていないスマホ端末を指します。この特徴により、ユーザーは自由に好きな通信キャリアやサービスプランを選択できるようになります。
白ロムのスマートフォンは、回線契約を行わずに端末のみで購入できます。これは、特に予算に制限があるユーザーや、特定のキャリアに縛られたくないユーザーにとって大きな利点となります。
例えば、データプランや通話プラン、海外利用の有無など、自分のライフスタイルに最適なプランを選べます。白ロムは、初期設定時にどのキャリアのSIMカードを挿入するかによって、好きなキャリアのネットワーク上で動作させることができます。
また、海外旅行時に現地のSIMカードを使用したい場合や、異なるキャリアのサービスを比較してみたい場合にも、白ロムは最適な選択肢です。
黒ロムとの違い
黒ロムと白ロムは、しばしば混同されがちですが、両者には明確な違いがあります。黒ロムは、電話番号が付与されていてキャリアで契約して購入したスマホのこと（SIMカードが入っているスマホ）を指します。
多くの人がキャリアで契約したスマホを使っているため、白ロムよりも黒ロムのスマートフォンを持っている人の方が多いでしょう。
赤ロムとの違い
白ロムと対照的なのが「赤ロム」と呼ばれるスマートフォンです。赤ロムは通常、契約違反や支払いの不履行などにより、通信キャリアによってネットワーク使用が制限された状態のスマートフォンを指します。
これは、元々は特定のキャリアに紐づけられた端末が、何らかの理由でそのキャリアのネットワークに接続できなくなった状態を意味します。白ロムと赤ロムの最大の違いは、白ロムが自由に通信キャリアを選択できるのに対し、赤ロムはその機能が制限されている点です。
白ロムとSIMフリーの違い
白ロムとSIMフリー端末の違いについても、混乱しがちな点です。SIMフリーとは、特定のキャリアのSIMロックがかかっていないスマホ端末のことです。
SIMロックとは特定の通信事業者の通信サービスしかできないように端末をロックしてしまうことを指します。例えば、A社のSIMロックのかかったスマホは、B社のSIMカードを挿入しても使えません。
一方で白ロムはSIMロックがかかっているか、SIMフリーなのかは不明のスマホを指します。SIMフリー端末もSIMロックがかかった端末もSIMカードが挿入されていないスマホを白ロムと呼びます。
SIMフリーのスマホは、どのキャリアのSIMカードを入れてもすぐにインターネットや電話など利用できますが、SIMロックが解除されていない白ロムは、同じキャリアのSIMカードしか使えません。
白ロムを購入する2つのメリット
白ロムのスマホを購入するメリットは2つあります。多くの人がこの購入方法を選ぶのは、キャリア契約の自由度や選択肢の幅を広げるためです。ここからは下記の2つのメリットを具体的に解説します。
白ロムを購入する2つのメリット
1.たくさんの機種から選べる
白ロムの最大の利点の一つは、選択肢の豊富さです。市場には多種多様なメーカーとモデルのスマホが存在し、ユーザーは自分の好みや必要に応じて幅広い選択肢から選ぶことができます。
特定のキャリアによって提供される限られた選択肢とは異なり、より自由度高く自分に最適な機種を選んで購入することができるのです。例えば、最新のハイエンドモデルから、特定のニーズに特化したミドルレンジやエントリーレベルの機種まで、幅広い選択肢があります。
また、ネットを介せば海外モデルのスマートフォンも購入できるため、国内ではまだリリースされていない最新の技術や機能を体験することも可能です。
2.型落ちや中古など安くスマホを購入できる
白ロムを購入するもう一つの大きなメリットは、コスパの良さです。特に型落ちや中古の白ロムスマートフォンを選ぶことにより、非常にリーズナブルな価格で高品質のスマートフォンを手に入れることができます。
これは、特に予算が限られている消費者にとって大きな魅力です。新品の最新モデルに比べて、型落ちや中古の白ロムスマートフォンはモデルによって異なりますが、大幅に価格が低下しており、品質に優れたデバイスをお得に購入することが可能です。
また中古市場では、様々な品質のスマートフォンがあり、コストやスペックなどを考え自分のニーズに合わせた最適な選択ができます。例として、セカハンで販売している中古iPhoneと新品の価格を表にしましたので、ぜひ参考にしてください。
| 新品価格 | セカハンの中古販売価格 | |
|---|---|---|
| iPhone12 mini（128GB） | 79,800円〜 | 57,600円〜 |
| iPhone12 Pro（128GB） | 106,800円〜 | 98,100円〜 |
| iPhone11 | 74,800円〜 | 54,900円〜 |
※2023年11月時点の価格
上記機種以外もさまざま中古iPhoneを取り扱っています。ぜひ一度ご確認ください。
白ロムを購入する2つのデメリット
白ロムスマホを購入するのは多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。ここでは、下記の2つのデメリットについて解説しています。
白ロムを購入する2つのデメリット
1.新品では購入できない
白ロムスマートフォンの一つの大きなデメリットは、新品の端末を購入することが難しいという点です。白ロム市場では、多くの端末が中古や型落ちとして販売されており、これらの端末はすでに一度使用されている場合が多いです。
そのため、完全に新品の状態であるスマートフォンを手に入れることは難しいと言えます。新品の端末を求めるユーザーにとっては、この点が大きな制限となり得ます。中古端末は、過去の使用状況や耐久性に関する不確実性を伴います。また、新品購入時に得られる保証やアフターサービスも、中古市場では限られる可能性があります。
2.キャリア専用のアプリは利用できない
もう一つのデメリットとして、SIMロックを解除している白ロムは、キャリア専用のアプリケーションやサービスを利用できない点です。通常、特定の通信キャリアによって提供されるスマートフォンには、そのキャリア独自のアプリケーションや機能がプリインストールされています。
これらのアプリケーションは、そのキャリアのネットワーク上でのみ最適に機能することが多く、SIMロックされていない白ロムではこれらのアプリケーションを利用することができません。そのため、SIMロックのままの状態であれば、ロックされたキャリアと回線契約し、キャリア特有のアプリなどを利用可能です。
また、キャリアのネットワークに最適化された通話品質やデータ通信速度を享受することも難しくなる可能性があります。このように、白ロムはキャリア固有の付加価値を享受することができないというデメリットがあることを理解し、購入を検討する必要があります。
白ロムを購入する方法
白ロムスマートフォンの購入方法には、まず信頼できる販売元を見つけることが重要です。これには、オンラインのマーケットプレイス、専門の中古スマートフォン店、または信頼できる個人の販売者が含まれます。例えばゲオやブックオフ、セカハンなどが具体的な店舗です。
購入時には、端末の状態を詳細にチェックすることが重要です。特に、画面の傷、バッテリーの状態、ボタンの反応、カメラの機能などの基本的な機能を確認する必要があります。
また、端末が盗難品でないことを確認するために、IMEI番号をチェックし、それがブラックリストに載っていないかどうかを確認することも重要です。
オンラインで購入する場合は、販売者の評価やレビューを読んで、信頼性を確認してください。最後に、購入後の保証や返品ポリシーについても、事前に確認することをおすすめします。また、SIMフリーのiPhoneについては下記の記事も参考にしてみてください。
なお、白ロムを中古販売店で購入するなら、中古iPhoneやiPadなどの商品を扱う「セカハン」がおすすめ。取り扱う商品は全てSIMフリーです。また、保証期間が1年と長く、一般的な中古ショップの4倍の長さです。
白ロムの使い方（購入した後の設定）
白ロムスマートフォンを購入した後、正しい設定を行うことが重要です。ここからは白ロムスマホの設定方法について詳しく解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。
SIMカードを入れる
白ロムスマートフォンを購入した後、最初のステップとしてSIMカードを挿入する必要があります。まず、自分のスマートフォンで使用するSIMカードの種類（ナノSIM、マイクロSIMなど）を確認し、適切なサイズのSIMカードを用意します。
次に、スマートフォンのSIMカードトレイを開け、SIMカードを挿入します。この際、SIMカードの向きや位置を正しく合わせることが重要です。SIMカードを挿入したら、スマートフォンを起動し、ネットワークへの接続を確認します。
MNPを確認する（乗り換えの場合）
白ロムスマートフォンに乗り換える際、特に重要なのがモバイルナンバーポータビリティ（MNP）の確認です。MNPは、現在使用している携帯電話番号をそのまま新しいキャリアへ移行することを可能にします。
この手続きを行う際には、まず現在のキャリアからMNP予約番号を取得する必要があります。MNP予約番号は各キャリアの店舗もしくは、キャリア専用の電話番号に架電することで、取得が可能です。MNP予約番号には有効期限もありますので、期限内に新しいキャリアと契約を行いましょう。
なお、MNP予約番号を取得しただけでは、キャリアとの解約は成立していません。解約になるのは、新しいキャリアにMNP予約番号を伝え、契約締結後、利用を開始してからになります。MNP予約番号を使った乗り換えを行う場合は、手続きの内容や順番についても注意しましょう。
端末の初期設定を行う
白ロムスマートフォンを手に入れたら、端末の初期設定を行う必要があります。初期設定では、まず言語の選択から始めます。その後、日付と時刻の設定、Wi-Fiネットワークへの接続などの基本的な設定を行います。
これらの設定を完了したら、端末のシステムアップデートを確認し、最新のソフトウェアに更新することが推奨されます。GoogleアカウントやApple IDの設定もこの段階で行いましょう。
APNを設定する（格安SIMの場合）
格安SIMを使用する場合、APN（アクセスポイント名）の設定が必要になります。APN設定は、スマートフォンがモバイルデータネットワークに接続するための重要な情報を提供します。格安SIMカードを挿入した後、多くの場合、APN設定は自動的には行われません。
そのため、手動で設定する必要があります。APNの設定情報は、通常、SIMカードの提供元から提供されます。設定方法は、端末の「設定」メニュー内の「モバイルネットワーク」または「セルラーネットワーク」セクションから行います。
ここで、新しいAPNを作成し、提供された情報（APN名、ユーザー名、パスワードなど）を入力します。APN設定を正しく行うことで、インターネット接続、MMSの送受信、その他のデータ関連サービスが利用可能になります。
APN設定が正しくない場合、モバイルデータ接続に問題が生じる可能性があるため、設定は慎重に行うことが重要です。
白ロムのスマホを購入する際の注意点
白ロムスマートフォンを購入する際には、いくつかの重要な注意点を考慮する必要があります。これらの内容を把握し、白ロムのスマホを使いこなしましょう。
白ロムのスマホを購入する際の注意点
また、下記の記事も参考にしてみてください。
SIMカードのサイズに注意する
まず、購入する白ロムスマートフォンが使用するSIMカードのサイズを確認することが重要です。スマートフォンには様々なサイズのSIMカードスロットがあり、主にナノSIM、マイクロSIM、標準SIMの3種類が一般的です。
自分が使用する予定のSIMカードが、購入するスマートフォンのSIMカードスロットと互換性があることを確認する必要があります。サイズが合わない場合、SIMカードを交換する必要が出てきます。そのため、事前に確認することで、後のトラブルを避けることができます。
白ロムと赤ロムを見分けないといけない
次に、白ロムと赤ロムを正確に見分けることも重要です。赤ロムは、支払いの不履行などによりネットワークの使用が制限された端末を指しています。白ロムはアンロックされた端末であり、任意のキャリアで利用可能です。
購入前にIMEI番号をチェックし、キャリアの公式サイトなどで赤ロム確認を行うことが重要です。
| キャリア | 赤ロムかどうか確認できるページのURL |
|---|---|
| docomo | http://nw-restriction.nttdocomo.co.jp/top.php |
| au | https://my.au.com/cmn/WCV009001/WCE009001.hc |
| SoftBank | https://ct99.my.softbank.jp/WBF/icv |
| 楽天モバイル | https://network.mobile.rakuten.co.jp/restriction/ |
SIMロック解除がされているか確認する
さらに、スマートフォンがSIMロック解除されているかどうかを確認することも不可欠です。SIMロックされた端末は、特定のキャリアのネットワークでのみ使用可能です。
購入する白ロムスマートフォンが、実際には特定のキャリアにロックされている可能性があるため、この点を明確にする必要があります。ロックが解除されていない場合、利用予定のキャリアで使用することができないため、購入前にこの点を確認することが重要です。
iPhoneの場合は設定から、Androidの場合は端末情報から自分の携帯がSIMロックされているかどうかを確認することができます。
iPhoneの場合
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」>「情報」をタップ
- 「SIMロック」という項目が「SIMロックなし」になっていれば、解除されています
Androidの場合
- 「設定」アプリを開く
- 「デバイス情報」>「SIMカードステータス」をタップ
- ステータスに「許可されています」と表示されていれば、解除されています
スマホとキャリアの周波数帯が合っているか確認する
最後に、購入するスマートフォンと利用予定のキャリアの周波数帯が合っているかを確認することも大切です。異なる国やキャリアでは、異なる周波数帯が使用されており、すべてのスマートフォンがすべての周波数帯をサポートしているわけではありません。
特に海外モデルのスマートフォンを購入する場合、この互換性は非常に重要になります。予めスマートフォンの技術仕様を確認し、利用予定のキャリアとの互換性を確かめることで、通信障害や接続問題を回避できます。
キャリアで購入した機種の対応バンドについては、各キャリアのページから確認することが可能です。
ドコモ：対応周波数帯
au：au携帯電話などの対応周波数帯一覧
ソフトバンク：SIMロックが解除可能な機種及びSIMフリー機種の周波数帯一覧
まとめ｜白ロムのiPhoneを買いたいなら「SECOND HAND」がおすすめ
本記事では、白ロムについて詳しく解説しました。白ロムとは、SIMカードが挿入されていない状態のスマートフォンのことを指します。そのため、ユーザーは自由に好きな通信キャリアやサービスプランを選択できるようになります。
また、スマホを購入するショップや媒体選びもとても重要です。白ロムを買う際のおすすめのショップは「セカハン」です。25項目に及ぶ検品項目でテストしてから、実際に販売されていて、取り扱う商品は全てSIMフリーです。また、保証期間が1年と長く、一般的な中古ショップの4倍の長さです。
さらに、万が一トラブルが起きたときにアフターサービスを受けられるiPhone修理アイサポが全国各地に300店もあります。ぜひ購入を検討してみてください。
